丹波

2023年08月12日

2023/08/12 JR篠山口駅→丹波大山→川代恐竜街道→川代サイクリングロード→川代公園→丹波竜発見地→下滝駅→谷川駅→ちーたんの館→本黒田駅

 今年も自転車でお出かけには不向きな夏です。うやむやのうちに明けた梅雨の後は一気にカンカン照りの酷暑。いくつかお出かけプランは立てたものの、行政も外出は控えるように呼び掛けるような事態で、せっかく晴れても出かけられない。それが続くうちに台風が襲来。
 台風の直後でお天気がちょっと落ち着いた隙間を狙って自転車でお出かけです。そろそろ8月も半ばですが、これは一応7月分の持ち越し扱いという事にしておきます。今月中にもうひとつ走りたいから。

 電車で移動する際、車窓から沿線の様子をいろいろ見ています。その中には自転車で走ると面白そうな場所がけっこう見つかります。あるいは自転車でないと行きにくいような場所。時間のある時に地図で周辺の様子や地形をチェックして、良さそうな場所はお出かけの候補に加えます。今回の行き先はそんな場所。川に沿って緑の多い道を緩く下る。夏向きのコースです。

 盆地の出口には硬い岩が川の流れで削り残された急流の渓谷があるのが多いです。昨年の夏に走った篠山も盆地です。武庫川はここから南へ出て先月の三田まで緩く下り、その先は渓谷で昨年一昨年の道場・武田尾と流れます。篠山盆地の中心の流れは西に下って加古川に入りますがその手前は屈曲した渓谷になっています。加古川に注ぐ所は氷上回廊でしばらく前に走ったエリアです。JRの福知山線はこの篠山川の渓谷を通っていて、車窓からは対岸の岩壁をへつり続く道が見えます。この道の一部は最近新道に付け替えられ、旧道は自転車道になっているようです。

 ほぼ緩く下るコースで距離もちょっと短かくがっつり走るに物足りないぐらいですが、暑い夏にはほど良い程度でしょう。

※ 篠山口駅とインター付近にはコンビニがありますが、コースの大部分は自販機も少ないです。飲食物を確保しておく必要があります。

[ 篠山口 ]

 暑い時期です、朝の涼しいうちに出発して余裕もって走って早目に帰る行程です。篠山口駅へは9時前に到着。標高198m。

[ 丹南篠山口IC付近 ]

 駅北側のあたりの道がちょっと細い所を抜けた先。昨年の夏もここへ来ています。今年はここから高速の東側に沿って篠山川の土手まで進みます。

[ 篠山川 ]

 川に沿って走る場合、どちらの岸を通るかがポイントです。交通の少ない土手道では支流を渡る橋は要注意です。県道36号で篠山川の左岸の土手に出ました。標高191m。

[ 土手道 ]

 県道から分かれて細い土手道に入ります。このあたり、川の流れはたいへん穏やかですが、このすぐ先に堰があるからです。

[ 丹波大山駅 ]

 少し進むと丹波大山駅が見える所に来ました。JR線は川より一段高い所を通っています。この川沿いの道と川の流れは車窓からよく見えます。

[ 宮田川の合流点 ]

 昨年夏に辿った宮田川はここで篠山川に合流しています。

[ メロディーブリッジ ]

 土手道を進んで来ました。ちょっとおしゃれな小さな橋は『一ノ瀬橋』。欄干に鉄琴のような物が付けられていて渡りながら叩くとメロディになるという仕掛け付き。ここで右岸に渡りました。

[ 大山下 ]

 橋を渡って、そのまま一段高い所の集落まで登りました。大山下という所らしいです。標高202m。(ここまで登らずに体育館の横を抜けて県道に出れるようです。)
 前方の道が県道77号で、ここを左に進みます。この右手を国道176号が通っています。駅前から国道を来れば少し早く来れます。

[ 川代恐竜街道]

 県道の名称は「篠山山南線」。一旦下ってふたたび登りかけたあたり、看板がありました。愛称が「川代恐竜街道」のようです。

[ 山腹の道 ]

 この先、谷が狭くなります。渓谷では流れと崖を避けて川から離れるかある程度高い所に道が付けられます。ここでは鉄道線路も県道も少し高い所をへつり通っています。その高さの分だけ登って来ました。川と対岸の線路が見えます。標高201m。川との差は約25m。

[ 県道77号 ]

 県道の標識がありました。交通規制の表示用でしょうか、電光掲示になっています。この区間、白線の2車線幅です。ちょっと交通がありますが、喧噪という程ではありません。

[ 川代トンネル ]

 県道が山の鼻を周る区間は拡幅困難で狭いままだったところ、平成18年に山腹崩落があり、このためこの区間が付け替えられました。
 新道は川に沿った屈曲を避けて一段高い所を3つのトンネルで抜けています。写真前方は第一川代トンネルで893mと長く、この先第二トンネルが387m、第三が115m。
 第一トンネル掘削の際には恐竜の化石が出土しているらしいです。トンネル入り口には恐竜の絵が付いています。

[ 自転車と歩行者は・・ ]

 旧道はサイクリングロードになっているようです。標高194m。
 トンネル内は路側に狭い歩道のような物が設けられていますが、歩行者も旧道に迂回するように書かれています。(通行禁止の標識は無い様子ですが。)

[ 旧道 ]

 新旧の借り換えは明確に左に折れる形に整形されていますが、この旧道の部分も(しばらくは)白線の2車線道です。この区間の先には清掃センターの施設があり、ここは自動車も通る区間です。道は緩く下っています。

[ 渓谷の川 ]

 谷はだいぶ狭くなっています。川はそこを早い流れで下っています。水音が聞こえます。川までの高低差は15mぐらい。

[ JRの線路 ]

 福知山線は対岸を通っています。車窓からこちらの道は少し高い所に見えます。

[ 車止め ]

 清掃センターへの分岐の少し先に車止めがありました。ここからは自転車道です。道幅もぐっと狭くなっています。標高189m。

[ 案内標識 ]

 両側の駅からの距離が示されています。そしてこの駅間に公園がある事が判ります。まあ歩ける距離ですが、自動車交通区間は歩道が無いですから、ハイキングコースとしてはどうなのかと思います。(地元民は自動車利用でしょう。)

[ 狭隘区間 ]

 ところどころ道幅が拡げて退避場所になっていますが、完全な1車線道です。昔のこの道はこの幅だったようです。順次拡幅されて、最後に残った険しい区間がここという具合。
 一応サイクリングロードとして現役のはずですが、道横の草木がはみ出して来ていて廃道っぽいです。

[ 対岸 ]

 旧道は等高線をなぞるように曲がりながら進んでいます。鉄道はカーブも苦手ですから、凸部は山腹を削り枝谷は埋めて通っています。今ならコンクリで桟道か高架橋のようにするのでしょう。

[ 第一篠山川橋梁 ]

 鉄道が屈曲する渓谷を曲線緩和して抜けるのに有効なのは橋と隧道。しかし隧道も橋も高価で工期がかかります。どのようにして抜けるか。福知山線はこの区間を3つの鉄橋と2つの隧道で抜けています。ここで線路は左岸から渡り越して来て少しの区間旧道と並びます。

[ 第二篠山川橋梁 ]

 線路はふたたび左岸へ第二篠山川橋梁で渡り、そのまま短い隧道に入ります。鉄道写真のアングルとして面白そうな場所なのに、道沿いの草木が丈高く茂っているのでよく見えません。標高173m。

[ 川代トンネル ]

 付け替え区間の終わり。トンネルを抜けて来た新しい道と出会います。第三トンネルは短くすぐ先に第二トンネルが見えます。道の分岐点にはサイクリングロードへ誘導する表示などはありません(少し手前の道脇にありましたがわかりにくい)。道は序盤の区間と同様の白線2車線で路肩が狭いのも同様。

[ 市堺 ]

 そのまま少し下ると市境の標識がありました。ここまでが丹波篠山市で、ここから丹波市。このあたり、南丹市、京丹波町と似た地名があります。篠山市が少し前に丹波篠山市になりましたが、名称変更でかえって判りにくくなった感じです。標高161m。

[ 川代公園 ]

 ゆるゆると下り続けて来た渓谷の道も終点。広い場所が見えてきました。ここが案内標識に書かれていた川代公園。つり橋渡った対岸にはキャンプ場もあるようです。写真は少し下った所から渓谷側を振り返って撮ってます。

[ 第三篠山川橋梁 ]

 川下側に向き直ると鉄橋が見えます。ここから先は鉄道線は川のこちら側を通ります。標高156m。

[ 篠山への道 ]

 県道はそのまま川沿いに進みます。すると青看板が出てきました。横の道は県道292号で県道36号に繋がってます。篠山への県道77号のバイパス道なのかと思ったのですが、どうやら迂回ルート程度でこちらも険道のようです。このルートの最高点は330mあります。
 この分岐の少し先に丹波竜の里公園というのがありますが、今回はパスします。

[ 平地 ]

 すっかり谷を下りきりました。開けた谷の田んぼの横を道はほぼまっすぐ進みます。鉄道線はたんぼの向こう側で、川はそのさらに向こう。ここで車窓からは大きな恐竜の姿の看板が見えます。写真にも写っています。

[ 丹波竜 ]

 車窓からよく見える大きな看板。化石が発見されたのは2006年。2016年にこの付近一帯が整備されたようです。看板はちょっと傷んで色あせています。標高139m。

[ 化石出土地 ]

 化石はこの河原の岩の中から発見されたそうです。篠山盆地のお盆の縁となっている岩脈です。

[ 下滝駅 ]

 県道はそれほど喧噪ではありませんが、下滝駅のあたりでちよこっと細道に逸れてみました。化石発見地はここから約1.5kmで徒歩圏ですが、本数が少ないので電車では来にくいです。
 今回の主題は渓谷をゆっくり見る事。途中止まりながら走ってここまで2時間ほど。ここから先はちょっとスピードアップします。

[ 谷川駅 ]

 再び県道に戻って西へ。県道は川を渡って左岸を進むのですが、道はそのまま線路沿いに続いています。その道の先は谷川駅。福知山線はここで川筋を離れてひと山越して柏原へ向かいます。そしてここからは加古川に沿って南下する加古川線が分岐しています。今日はこちら側へ、篠山川から加古川へと進みます。標高94m。

[ 閑散路線 ]

 福知山線は篠山から北の区間は2両のワンマンがほぼ毎時1本。駅前に看板がありますが、電化されたものの複線化されませんでした。さきほどの渓谷の区間は大工事になりそうですし、輸送需要からもやはり難しいでしょう。

[ 篠山川 ]

 福知山線は大阪と福知山経由で舞鶴を結ぶのが目的。谷川の駅は街並みから少し離れています。駅前から斜めに伸びる道を通って篠山川を渡ります。

[ 谷川の街 ]

 しばらく前に川を渡った県道77号はこの街並みの中を通っています。市役所の支所や公共施設などはこちら側にあります。

[ ちーたんの館 ]

 その丹波市役所の支所の横、恐竜化石に関連した施設があり、ここでは復元レプリカなど展示されているようです。中の様子をうかがうと、さすがに夏休み中で子ども連れが大勢いるようです。今日はここはパスです。
 ここへ来るなら谷川駅から徒歩でしょう。最寄りは加古川線の久下村駅ですが実際の利用は難しいでしょう。

[ 篠山川 ]

 ちーたんの館回った関係で(県道77号へ戻らずに)県道139号で篠山川の見える所まで来ました。この道はJR加古川線に沿っています。篠山川も終点が近いです。この先に堰があるからでしょう、ゆったりした流れです。標高86m。

[ 船町口駅 ]

 加古川線の駅です。加古川線も閑散路線です。西脇市から北はとにかく本数が少ないです。帰路の列車の時刻と見合わせて行程の調節が要ります。少ない便に乗れない場合は谷川駅まで戻る事も考える必要があります。今日はまだ余裕があるので、もう少し先に進みます。

[ 加古川 ]

 船町口駅のすぐ先、加古川を渡る橋があります。橋の上から上流側に向かって撮ってます。篠山川は写真に写っている堰のすぐ上流側でこの加古川に合流しています。

[ 子午線のモニュメント ]

 橋を渡って一旦加古川の西側に出ました。ここを通るのは国道175号。2013年8月に氷上回廊を走った際にはここも通っています。その道の横に子午線のモニュメントがあると聞いたので、ちょっと寄ってみることにしたのですが・・・

[ 本黒田駅 ]

 ふたたび加古川を渡って、本黒田駅に来ました。今日はここが終点。ほとんどバス停という感じの簡素な駅。駅前にはトイレどころか自販機も何もありません。自転車を袋詰めして待っていると、1両だけの電車がトコトコとやってきました。

 篠山口からここまであちこち見ながらゆっくり走って3時間。好天に恵まれと言いたいけど、すっかり青空でやはり暑かったです。電車の冷房で冷やされながら加古川乗り継ぎで新大阪へ。大阪はもう一段暑い感じ。


mars2015 at 20:25コメント(0)

2022年08月25日

2022/08/25 JR南矢代駅→田松川→宮田川→栗柄峠→鼓峠→杉ケ谷川→春日町→竹田川→黒井駅

 今年もお出かけしにくい状態が続いています。現地は当然ですが、輪行でお出かけする場合はなにより問題になるのは途中の交通。通勤通学で人流の多い時間帯に混雑駅や混む電車を避けるようにすると、特に帰路の時間設定から行ける所が限られてきます。あれこれ工夫して探して、ちょこっと行って面白そうなコースを拾い出すしかありません。
 これに加えて今年はお天気の具合が良くないです。とにかく不安定で先の予定が立たない。晴れていても突然局地的な強い雨が降る。短時間でも降られるとなるとお出かけしにくい。晴れそうな日は少なく、あれこれ配分してゆくと自転車で遠出する余裕が無い。

 モタモタしているうちに春が過ぎて梅雨が来て、そのまま一気に猛暑が来てしまいました。今年は特に厳しくて、晴れれば完全に酷暑。じっと耐えているうちにお盆過ぎて、何とか残暑ぽくなって来ました。この先の事もあるので、湿っぽい曇天だけど我慢してお出かけすることにしました。

 先日ヒマワリ畑を見に福知山線を利用して丹波市春日へ行きました。福知山線は宝塚(44m)からほぼ武庫川に沿って登って篠山口(198m)に至ります。その先は篠山川の狭く屈曲した谷間を谷川駅へ100mほど下り、北に向きを変えて約40m登って奥野々峠(213m)の下をトンネルで抜けね再び下って柏原(108m)から石生(98m)に向かいます。この間、距離的には西にかなり迂回していますし、カーブがきつくアップタ゜ウンが多いです。谷川から加古川沿いなら高低差は小さいけれど迂回が大きくなります。
 他に通れる道筋は無かったのでしょうか。国道176号は篠山から北へ進み70mほど登って鐘ケ坂トンネルで山地を越え100mほど下ってて柏原に至ります。高低差は小さいですが、そこそこ長いトンネルが必要です。トンネル無しで稜線越えする峠はどこも400mほど。でも少し東に振ると、低い峠がありました。篠山からの登りは緩く70mほどですが、北側は黒井まで一気に200m近く下る。鉄道ルートとしては難しいけれど、自転車で越える(篠山から黒井へ)には良さそう。そして、この峠の事を調べると、面白い事を見つけました。これは行くしかない。

 ※ コース途中、コンビニ等は篠山市街と黒井駅付近しかありません。中間部は自販機も少ないです。

[ 南矢代駅 ]

 朝の福知山線は通勤と逆方向。通学と被らない程度を狙って朝少し早く出発。篠山のひとつ手前の南矢代駅で下車。ここは無人駅で、駅前には何もありません。
 福知山線は宝塚から篠山口までほぼ武庫川に沿っています。ここは武庫川水系です。

[ 田松川 ]

 駅のすぐ東側が田松川。谷間の細長い平野の中の川というよりもほとんど水路。夜の雨の後だけどほとんど止まっているぐらいの緩やかな流れが奥から手前へ(南流)。標高197m。

[ 分水界 ]

 水路のような川に沿って平地を走って来ました。谷の幅が狭くなっていますが、堆積で谷間の土地は完全に平らです。この先も平地が続いています。両側の山地から農地を流れた水が注いで来るだけで、合流する河川はありません。 
 このあたりが分水界。完全な谷中分水界です。水路には水門が設けられています。川の名前は同じ田松川ですが、このあたりから先はゆっくり北へ流れています。この流れは篠山川に続いていて、その先は加古川を通って瀬戸内海に至ります。つまり加古川水系です。

[ 丹南篠山口IC ]

 水路のような川に沿って進んで来て篠山口駅の近くを抜けてすこし先、県道94号に出ました。舞鶴若狭自動車道のインターを避けるため、ここで少し東に振ります(写真前方の交差点を左に)。依然標高は197m。

[ 篠山川 ]

 篠山川を渡る橋が少ないので真っ直ぐ北上して西紀大橋を渡りました。この川が篠山盆地の出口です。昨晩の雨のためでしょうか、川の水量はだいぶ多いです。 少し下って標高192m。

[ 篠山盆地 ]

 篠山盆地はとにかく平らです。谷間を篠山川の堆積物が埋めて、そこに小山が点々と残された形。県道77号でその北側の縁の山の裾を回って目的地の峠へ続く川に向かいます。

[ 宮田川 ]

 ここから宮田川に沿って谷間を北上します。標高193m。

[ 県道97号 ]

 川に沿って谷間を登ります。勾配は緩くアウターの3段でじゅうぶん。この道は県道97号篠山三和線。

[ 国道への誘導 ]

 篠山は阪神地区と福知山綾部結ぶルートと京都と播磨の短絡路の結節点。付近をいろんな道が通っています。いずれもどこかで峠を越える道。

[ 宮田川の谷間 ]

 県道97号は喧噪ではありませんが自動車が通ります。山裾に沿って続く景色も単調なので谷間の農地を横切って川の西側へ出ます。
 川が谷を埋めた平地。けっこう平らです。標高214m。

[ 農道? ]

 川の土手にも道があるようですが、今回は"川沿い"がテーマではないので、その西側の農地の中の道を通っています。

[ ふたたび県道へ ]

 農地に沿って緩く続く道を辿ってきましたが、途中で県道と交差します。ここからは県道に戻ります。標高233m。
 気温は高くないのですが、今日は湿度が高いです。山に吹く風の関係もあるのでしょうか、山の間のあちこち雲のような物ができています。

[ 宮田川 ]

 だいぶ進んで来ました。目的地の栗柄峠までもう少し。宮田川の流れはずいぶん細くなっています。宮田川はここから緩く曲がって写真右寄りの谷へ続きすます。道の正面に見えている高い堰堤は栗柄ダムで、杉ケ谷川をせき止めています。この川はこの付近で宮田川と合流するのが自然なように見えるのですが・・・
標高263m。

[ 栗柄峠 ]

 突然のように分岐が出てきました。県道97号は宮田川に沿って緩く右に曲がります。左の県道69号が峠の道。普通の地形なら、ここから少し稜線に向かって登り越えるか切り通しか隧道になっているのですが、ここの峠はこの分岐点そのもの。そして、ここは中央分水界です。標高269m。
 ここまでの勾配はかなり緩くほとんどはアウターの3段で来れました。いわゆるシティサイクルでも問題無く来れる道筋です。

[ 河川争奪 ]

 分岐点の所に解説板がありました。奇妙な形ですが。これも谷中分水界になるのだそうです。北側山腹を削って切り込んで来た狭い谷が自然の切り通しになり、 杉ケ谷川の流れを横から奪ってしまったらしいです。結果、杉ケ谷川は由良川を経て日本海に至る。同じ平地の中を平行して流れた川が南北の異なる海に注ぐことに。
 実に微妙な位置です。もう少し上流側であれば杉ケ谷川の谷そのものを取り込んでいたでしょうし、もう少し下流川であれば全取りになっていたでしょう。

[ よりみち ]

 栗柄峠まで、南矢代からゆっくり目に走って約1時間半。予定より少し早く来ていますから、ちょっと寄り道することにしました。宮田川の谷の奥も中央分水界です。こちらは普通の稜線越えの分水界。分岐から峠まで約2kmの往復です。
 分岐から先、谷がだいぶ狭くなり、勾配が少し増しました。アウター2〜1段に落として登ります。

[ 鼓峠 ]

 ここが峠。標高332m。幅が狭くなった谷が稜線を切り込んだ形です。反対側の方が傾斜がきつく、道はここでぐっとカーブして反対側の山腹をへつり下ります。

[ 雨になった ]

 今日はほぼ曇天。所によって一時的に雨という天気。峠の直前ぐらいからポツポツ降って来ました。スマホで雲の様子を見ると、ひと塊の雨雲が近づいている感じ。寒い時期では無いので多少濡れるのは問題無し。
 自動車交通はほとんど無いのですが、一応用心して横の集落道ほ逸れながら、慎重にゆっくりと、下ります。幸い、雨が強くなる前に分岐点まで戻れたので、その横の観音さんのお堂で雨宿りしながら休憩。

[ 杉ケ谷川 ]

 栗柄観音堂のすぐ裏を流れています。こちらは深い谷に向かって浸食が強いのでしょう。流れは周辺より一段低くなっています。この先に滝もあります。

[ 峠の先 ]

 分岐から先、すぐに下りが始まります。川は道より1段下、というか川が切り込んだ天然の切り通しの片側を削って道を付けたという感じです。この向こう側の谷は深く山腹の傾斜はきついです。道は稜線を越えた先で急に曲がって山腹をへつり下ります。

[ 市堺 ]

 下りかけた所のカーブの途中に市堺の標識があります。地図で見ると、市堺の線は山塊の稜線になっています。両側の山地は300m以上ですから、この谷の切り込みの深さが知られます。

[ 路線改良 ]

 県道69号は近年に路線改良の工事がおこなわれたようです。地理院の地図では直線的な道とうねうね屈曲した道がからみ合うように描かれていますが、道路地図では直線的な道だけです。
 これは新道と旧道で、旧道はすでに廃道で通行不能になっていました。山腹の小さな谷や尾根に沿うように付けられていたのを、拡幅と合わせて尾根を削り谷を埋めてまっすくに付け替えたのでしょう。
 距離が短くなった分勾配は増していますが、最近の自動車の性能なら問題無いという事でしょう。自転車にとっては、どちらにしても楽には登れない程度の高低差です。 

[ 集落への分岐 ]

 山腹を一気に下って来ました。ここの標高は174m。新道はそのまま山裾を進みますが、分岐した道(こちらも県道らしい)が谷間の集落へ入ってゆきます。ここは当然右の道です。

[ 春日町の谷間 ]

 集落道を通って進みながら川岸へ出てきました。写真は峠の方を撮っています。こちらの谷間は狭く深いです。左右の山腹の谷川を集めた川の流れは浸食が強いようです。

[ 谷間の農地 ]

 谷の中の道を辿っています。全体に緩く下る地形です。この先のあたり、夏のヒマワリ畑を見に何度か来ているエリアです。集落道は谷の縁の集落を繋ぐように微妙に屈曲し少しアップダウンもありますから、地形など見て適当そうな道を継ぎながら進みます。
 谷間の川は竹田川という名になっています。谷の出口で北へ向きを変えて福知山近くで由良川に入ります。

[ 道の駅 ]

 谷を出た先で舞鶴若狭道と交差します。この道は篠山からまっすぐ北上して鏡峠(425m)の下をトンネルで抜いて来ています。その少し先、春日インターの横に道の駅があり、地元の農産物を売ってます。ここで帰路の電車までの時間調整兼ねてお買い物。標高85m。
 帰路の黒井駅からの電車は1時間に1本です。 駅での輪行の時間を見込むと微妙な時刻でした。寄り道と雨宿りの時間も入れて、ほぼ予定どおり来ているので、無理せずに1本遅らせることにしました。期待してた枝豆は無かったですが、立派なナスを買いました。(お出かけ自転車だと嵩張る物や潰れる物は買えないのが残念)

[ 黒井駅 ]

 余裕を見て駅へ。コンビニは国道沿いにあります。駅は有人でタクシーもあますが、駅前に店などはありません。自転車を袋詰めして、お茶を飲みながらしばらく待つと2両編成のワンマン列車が来ました。あとは篠山で乗り換えて・・・

※ 輪行または自動車でのピックアップが可能なら、このコースはファミリーサイクリング向きのように思います。


mars2015 at 21:00コメント(0)

2017年03月26日

2017年03月19日 JR園部駅→京都府道54号→国道372号旧道→天引峠→福住→日置→篠山市街→JR篠山口駅

 3月3日はひなまつり。最近は地域の交流や観光行事として雛祭りイベントをおこなう所があちこちあります。古い街道の街並などの普段とは違う様子が見れるので、この時期は狙ってお出かけしています。現在の暦で3月3日はまだ寒く春の花も乏しく、まだ雪の所もあります。そこで、山沿いや北の方では月遅れで4月3日に雛祭りをする所があります。この頃ならちょっとお出かけもしやすくなります。

 地域振興として雛祭りをする街にもいろいろあります。普通に観光客が訪れるような所もあれば、昔の街道街などでなかなか遠方から訪れる人の多くない所もあります。鉄道駅から遠いなどで、地元の生活が自家用車に依存するようになると、余計に公共交通が貧弱になります。そういった所へ行くのに役立つ手段のひとつが自転車。
 観光対象となる景観地区などのエリアが駅からある程度広いとか駅から離れているというような場合、駅前にレンタサイクルがある所があります。昨年訪れた竹原ではこれを利用して楽に街巡りができました。しかしレンタサイクルは台数に限りがあり、予約ができず利用できない場合もありますから、これに頼った計画はリスクが大きいです。そこで昨年は小型軽量の折り畳みの自転車を導入しました。平坦地であれば駆け足程度の速さで総計十数m程度の行動ができます。大げさに見えなくて多少の荷物も積めます。今年の亀岡の城下町エリアの雛祭り訪問にはこれを活用しました。
 逆に自転車前提で考えると、別の可能性が出て来ます。サイクリング用の自転車であれば、より長い距離を走れますから、駅から遠い所や広く分散した会場を回ることもできますし、周辺地域も併せて見て回ることができます。お出かけ自転車の難点は、嵩張って重いこと、分解組み立てに時間がかかること、土産物などあまり積載できないこと、頻繁に駐停車するのに適していないことです。

 地域の雛祭りイベントの情報を集めている中に「丹波篠山ひなまつり」という催しがありました。観光地でもある篠山市街のほか、市内のいくつかの集落を会場にして、3/18〜3/26の開催。篠山の市街は鉄道駅からは離れていますが、バス交通が容易です。
 当初はバス利用で篠山市街だけ見に行くつもりだったのですが、お出かけ自転車を利用して以前から気になっていた場所を訪ねることにしました。会場のひとつの福住の『田舎の街道集落』は伝統的建造物群保存地区になっていますが、バスでの訪問がたいへん難しい場所です。

 篠山は丹波地域の中核となる城下町ですが、奇妙ないきさつで鉄道に裏切られてきた歴史があります。最初は京都から亀岡・篠山・社を経て姫路に至る「京姫鉄道線」が計画され、これとの絡みもあったらしく「阪鶴鉄道(現福知山線)」は市街地からかなり離れた所を通りました。京姫線が中止されたため、篠山口駅と市街地を結ぶ「篠山(軽便)鉄道」が建設されました。その後は東に伸ばして園部に結ぶ「園篠鉄道」も計画されましたが、これは結局建設されませんでした。しかしこの福知山線と山陰線を結ぶ線は太平洋戦争との絡みで国策として建設されることになり、これと同時に篠山鉄道は廃止されました。「国鉄篠山線」は早い開通を目指したらしく、篠山口から市街地の南を直線的に抜けて福住までで建設されました。目的の京都連絡は果たせず、市街地から遠い路線は利用が振るわずに、結局赤字路線整理の第一陣として昭和47年に廃止されました。

 篠山口駅から篠山市街地までは約5kmの距離。ここから福住までは15kmほど。観光用のママチャリでは厳しい距離ですが、お出かけ自転車なら観光して往復するのにちょうど良いぐらいの距離です。
 昔の「西京街道」はこの先の天引峠を越えて亀岡に向かいますが、天引峠を下った所から北東に行けば園部はあまり遠くないです。峠を越える必要はありますが、距離的には篠山へ戻るよりも園部の方が近いです。そして、このルートは計画倒れになった篠山線延伸ルート。
 という事で、今回は{未着工計画線+古い街道街+2つの廃線跡+雛祭り観光}という盛りだくさんなプランになりました。ルートを調べている中で、天引峠のトンネルの上に国道の旧道がある事が判り、ここも辿ることにしました。

[園部駅]

 新大阪から輪行。京都駅で乗り換えて園部駅まで来ました。ここから走ります。
ひな祭りのイベントの中身が判りませんでしたが、休日の方が賑わっているだろうという考えで、開幕直後の日曜に訪ねることにしました。ひな祭りの観光時間をじゅうぶん取るため、朝のやや早い時間の出発です。

[国道477号]

 駅前から国道9号で園部の市街へ進み、国道477号を西へ。青看板に篠山の地名が出てきました。

[府道54号へ]

 国道477号は亀岡の近くまで南下し、そこから豊能を経て川西へ向かいます。2013年に走ったコースに繋がる道です。
 今日は直進して府道54号に入ります。

[府道54号]

 府道は市街地を抜けると田園地帯を進みます。道が立派な割には交通は多くないですが、休日の午前中だからでしょうか。

[園部川の谷]

 府道54号の行き先に「能勢」が出てきました。この府道は国道447と国道173の間を南下して峠を越します。今日はその前に西へ折れます。

[鉄道が通ったかもしれない]

 府道54号は園部川の谷を緩く登って行きます。カーブも緩く単調な道です。国鉄の線路が当初の計画どおり建設された場合はここを通ったはずですが、蒸気機関車でもあまりきつくない程度の勾配です。自転車もアウターで楽々走れます。鉄道が建設されたなら、天引峠はトンネルになったはずです。園部駅から現国道のトンネルまでの標高差とすると、平均の勾配は15‰程度になります。最急勾配を20‰程度に抑えるなら、このあたりから登りかけなければなりません。

[天引の集落道]

 府道は国道372号と交差しますが、その手前で天引の集落を抜ける道へ折れました。
 山裾に沿って緩くカーブする道に沿って古い集落が続いています。峠道が通る谷の集落らしい雰囲気です。

[国道の分岐]

 集落を抜けてそのまま進み、国道372号に出会うところまで来ました。どうやらここが天引峠を越える国道の新道と旧道の切り替え点のようです。新道はここからトンネルに向かって直線的に登ります。旧道の入り口は間違って侵入しないように狭められていますが、この先しばらくは地元交通に利用されています。
 写真は振り返って東を向いて撮っています。遠方に見える青看板の所が府道54号の分岐です。

[峠の旧道の封鎖点]

 新道に沿って少し進んだ所。新道へのエスケープのすぐ先に緩い封鎖がありました。旧道は林道か作業道として使われているらしく、路面にはタイヤの痕がたくさんあります。
 道はここから少し勾配を増して登って行きます。ひと昔前の国道としてはありがちな程度の勾配です。ギヤをインナーに落としてゆるゆると登って行きます。

[林道っぽい]

 大きく1回折り返して高度を稼いで、そのままカーブしながら山腹を登ります。落ち葉はかなり積もっていますが、枝は少なく路面が隠れるほどではありません。タイヤ跡もはっきりしています。定期的に清掃されているのでしょうか。
 路面は林道っぽいですが、カーブの所は広く道幅が採ってありところどころ中央の白線も残っています。道路標識も残っています。

[県境の峠]

 林間を登ったところに看板がありました。ここから篠山のようです。この手前の路傍には台座に「往来安全」と彫られたお地蔵さんがありました。

[国道の標]

 旧道好きには知られた残置看板です。
 現国道のトンネルは峠の真下を斜交するように通っています。トンネルは標高で50mほど峠を下げたことになります。

[篠山側の下り道]

 峠を過ぎるとやや急な勾配で下ります。やや開けた谷間の道で、路面は比較的綺麗です。旧道区間は落ち葉と路傍の倒木程度で崩落は無し。封鎖のため4輪は通れませんが、2輪なら通り抜け可能。ランドナーには気持ち良い道でした。

[新道への出会い]

 篠山側は新道から分岐する線形に整形されていて、入り口にはオレンジ色のポールが立てられています。
 ここから新道に入って少し進み、西野々で左の集落道へ折れます。

[福住の集落へ]

 ここは京都から播磨や山陰への交通路「西京街道」の集落です。伝統的建造物群保存地区に指定されています。国道から逸れて集落の中の道を走ります。

[一里塚]

 この道は篠山から峠を越えて亀岡へ向かう街道でした。篠山藩が道しるべに置いた物だそうです。篠山城下から3番目の一里塚という事ですから、ここから篠山城の大手門までは約12km。

[福住の家並]

 福住地区では2つの古い建築がひな祭りの会場になっていました。
 イベントの際に街並を訪ねる楽しみのひとつはこういった古い建築を中から見れることです。

[国道173号]

 福住は東西の西京街道と北摂から登ってきた街道が交わる街道街。古い集落を抜けたすぐ先で、国道372と国道173がひとからみします。
 国道372は、この先を西に進んで緩い丘越えします。

[篠山川に沿って]

 国鉄篠山線の線路は丘を避けて川に沿って北側を回っていました。国道の喧噪を避ける意味もあって、こちらを通って日置へ向かいます。
 日置の集落もひなまつりの会場になっています。日置も福住も現国道は直線的に集落の外を通っています。集落内の道は拡幅されて昔の街道の道幅ではありません。

[国鉄篠山線跡?]

 日置から篠山市街へはいくつかのルートが取れます。日置を抜けた旧街道らしい道は国道372号と交差して、その先は県道77号になります。
 今回は一旦昔の街道から離れて農地の中を直線的に抜けている細い道を選びました。道筋の続き具合から見て、おそらくこれが国鉄篠山線の廃線跡でしょう。この道は県道77号と交差した先は県道306号となり、篠山口へ向かいます。

[京口橋]

 県道77号に折れて篠山市街へ向かいます。篠山川を渡る橋の名は「京口橋」。篠山の城下を出て京へ向かう橋という事でしょう。

[河原町の街並み]

 御城下の南東側。お城観光の人波からはちょっと外れた一角です。街道沿いの商家の並ぶ街並が綺麗に残っています。
 篠山市街でのひなまつりは、ここ河原町のあたりと、お城の西側の西町の2カ所の保存地区が中心で、二階町あたりのお店にもひな人形が飾られていました。観光案内所にレンタサイクルがあるようですが、徒歩で回ると、この付近だけでもけっこう広さがあります。

[城下町を出て]

 西町を出て、篠山口駅へ向かいます。県道36号はひと山越えて西脇へ向かいます。ここで左に分岐して県道299号へ進みます。この道筋が昔の「篠山鉄道」のルートに近いらしいです。

[篠山口へ]

 舞鶴若狭自動車道の丹南篠山口インターの近くまで来ました。今ではこのあたりが交通の要衝。この先、亀岡43kmの表示は県道306号から国道372号と辿るルート。篠山口の駅もあと少し。

 篠山口で自転車を袋詰め。ここから大阪方向は快速電車が毎時ほぼ2本あります。電車の時間を気にしなくても良いのは気分的に楽です。快速電車は大阪駅終着です。今回は楽をする事を考え、伊丹駅で後続の高槻行き各停に乗り換えました。大阪駅の乗り換えは混雑して階段通りますが、川西池田または伊丹駅なら同一ホームです。各停なので吹田駅(自宅には新大阪より少し近い)まで乗車しました。
 ひな人形と古い家屋や街並を見てゆっくりしましたが、園部から篠山口まで走るだけなら3時間ほどでしょう。


mars2015 at 20:21コメント(0)

2013年08月07日

2013/07/06 亀岡→能勢→池田→吹田

 自宅から新大阪まで走って、ここで自転車をバラして袋詰め。電車で亀岡まで行き、自転車を組み立て。あとは峠を越えて能勢へと。あとは池田、豊中と。妙見口から先はどっからでも電車に乗れますが、自宅まで走ると輪行が一回で済むという利点が。

 池田から谷に沿って北上した能勢の妙見山から野間のあたりは学生時代によく走ったエリア。当時ここで「亀岡行き」のバスを見かけたことがあります。ここから山並みを隔てた向こう側は亀岡なのですが・・・なんとなく気にはなっていたものの、そこへ行くことはなく過ぎてしまっていました。

 一時期低下していた体調が戻って来たので、今年からまたほたほたと自転車で走ろうと思いました。復活ちゃり旅。脚馴らしと輪行の練習を兼ねてどっか近くへ行こうとして思い出したのがこの道。しばらくぶりにまた北摂の巨木を見たいですし。

 しばらくぶりの輪行です。早さよりも確実さで、分解組み立てにはたっぷり余裕を見て時間設定。亀岡市街からは国道372・県道731・国道477というコースです。亀岡周辺の青看は大阪方面は国道423へ誘導していました。途中、県道への分岐のあたりが紛らわしかった(道路工事をしていたので余計に)です。方位磁石を持って来るのを忘れたのが失敗。あとは次第に傾斜を増す道を辿って峠へ。交通量はそれとほど多くはなかったですが、皆スピード出していますし、大型車もけっこう通ります。
 峠を越えると大阪府です。どんどん下った先で国道は新しく作られたバイパス道になっています。ここで東郷の集落へ左の旧道に入るのですが、分岐は緩いカーブに整形されて隠されていました。

「倉垣の大いちょう」
130716A 能勢には巨木があります。そのひとつがこの大いちょう。神社の御神木で、道から少し登った境内にあります。国道が集落の西側をバイパスするようになったからでしょうか、あたりはすごく静かです。
 学生時代にはこのあたりを反時計回りに走ることが多かったです。池田から野間へと登って来て、ここはその先のどんづまり。ここから西へ折れて猪名川町を下っていました。今回は逆に野間から妙見口へ向かいます。

「野間の大けやき」
130716B 大けやきは野間峠を越えて来て猪ノ子峠へ向かう道の野間中から西に少し行った所の脇、今では新道がすぐ近くを通っています。昔は何も無かったのですが、最近はかなり有名になっていて、周辺の景観整備がおこなわれ綺麗な柵も作られています。横には資料館も。この日はちょうどアオバズクが営巣しているとかで、これを見に来ている方がかなりおられました。

 ここでたっぷり休憩して、あとは小さな峠を越えて黒川を過ぎればどんどん下って行くだけ。昔は路肩が砂利のような酷い道でしたが、今ではずいぶん綺麗になっています。その分、車も多くなっててスピード出して過ぎて行きます。一部まだ狭い所がありますが、ときわ台の団地の中とか昔とすっかり景色が違ってしまっています。
 そのまま国道173に入れば都市近郊の風景。周辺人口が増えた分だけ昔よりも賑やかさが増しているようです。お買い物自転車に混じっての走行。
池田からの国道176は騒がしいだけの道。豊中を過ぎたら裏道に逃げました。まだ陽の高いうちに帰宅。大けやきの所で買った地元の農作物がお土産。


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